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国語辞典(2)

おすすめの辞書とその特徴を紹介します。

■国語辞典

(1)岩波国語辞典 (岩波書店)
規範性が高い。説明が簡潔である。

(2)新明解国語辞典 (三省堂)
独特の解釈で有名な辞書。「新解さん」との愛称で呼ばれ、多くのファンを持つ。
特徴は、情報用の多さ。語釈や用例のほか、「運用」(第6版より)、「文法」(第7版より)欄を設けている。また、全ての語に「アクセント」「助数詞(名詞のみ)」が付されている。

(3)明鏡国語辞典 (大修館書店)
問題な日本語」の筆者、北原保雄先生が編者。
新語を積極的に載せている。また、「注意」の欄を設け、誤用の解説を加えている。さらには、付属として「明鏡 問題な日本語ことば索引」という小冊子がついており、「誤用」「敬語」「気になる日本語」について書かれている。

■その他のおすすめの国語辞典

(1)基礎日本語辞典 (角川学芸出版)
日本人なら誰でも知っていることば(基礎語)の辞典。辞書には載っているものの、日本人にとって日頃使い慣れているため、深く意味を考えたことのないことばについて、豊富な用例と図により詳しく説明している。
「かなり大きい」と「非常に大きい」、この違いを説明できますか?この辞書は、この違いについて答えてくれます!

(2)ベネッセ表現読解国語辞典 (ベネッセ)
表現に関する記載が豊富で、語の運用について詳しく説明されている。関連語(類義語、対義語、ペア語-対になる語)、同義語(和語、漢語、外来語)が掲載されており非常に便利。また、巻末の「機能語部」には、接続語や文末表現について、図を用いて詳しく説明している。ただし、全ての語について詳しく説明がされているわけではないので、その他の国語辞典との併用が必要。

(3)小学生用国語辞典
子ども対象の日本語教育だけでなく、初級学習者を教える場合にも役に立つ場合があります。言葉が一般の辞書よりも平易な表現のため、説明するときに便利な1冊。ただし、語数が限られるのが難点。

※国語辞典を選ぶ場合、「学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方」も参考になります。

■その他のおすすめの辞典

・現代形容詞用法辞典
・現代副詞用法辞典
・現代擬音語擬態語用法辞典
・日本語オノマトペ辞典 擬音語・擬態語
・日本語文型辞典
・日本語コロケーション辞典
  など

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