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日本語教師に向いているのはこんな人

■日本語教師=英語ペラペラ?

「外国人に日本語を教えるってことは英語ペラペラなんでしょ?」

私が日本語教師の勉強をしていた時によく言われたもうひとつのセリフです。もちろん、日本語教師になるためなら英語がペラペラである必要はありません(実際、私自身、英語は日常会話程度しかできません)。

日本語教師だからと言って英語(他言語)が堪能でなくてもよい理由。それは、ひとことで言えば、日本語を学ぶ人々は多国籍・多言語の背景を持ち、英語圏の人ばかりではない、ということです。

日本語学習者の母語

実際、どんな人が日本語を学んでいるのか?を見てみると、国内・海外ともに圧倒的に多いのは中国語圏の人たち。続いて韓国語圏。つまり、英語圏の日本語学習者は全体から見るとどちらかというと少数派。

また、国内の日本語学校などでも、学習者の国籍や母語はさまざまです。中国語、韓国語、英語、インドネシア語、スペイン語、ヒンディー語、フランス語、タイ語…数え上げればきりがありません。こういう環境では、学習者全員が理解できる共通語はありません。ですから、日本語を教える際には、ほかならぬ日本語で日本語を教える「直接法」という方法がとられることがほとんどです。ということは、英語は特別必要ではない、ということです。

一方、もちろん他言語の知識があるに越したことはありません(しつこいですがペラペラに喋れる必要はありません)。なぜなら、国内・海外問わず学習者の母語に関する知識があれば、その学習者が日本語学習のどこでつまづきやすいのか、どこが得意なのか、その理由についても理解を深め、適切で効果的な指導につなげられるからです。

日本語教師の適性

■ことば好きであること

日本語という"ことば"を扱う仕事ですから、ことば・言語に関する興味が強くなければ、日本語教師という仕事を楽しむことはできません。

私自身、外国語への興味は小学校の頃からありましたし、ことばが持つ力や日本語のおもしろさも感じていました。 そのときどきによって興味の強さや形は変われども、何かしら「言語」「ことば」への関心が細く長く続いています。

日本語教師の学習は、これまで気にも止めなかった日本語のしくみや構造を知っていくということで、思わず「お~っ!」「そういうことだったのか!」という、おもしろい発見の連続。ことば好きな人はそれを「おもしろい!」と思えるし、日本語教師にも向いていると言えるでしょう。

■異文化理解

他国の人と接する、ましてや日本語を教える立場ともなれば、異文化への理解は絶対条件のひとつと言っていいでしょう。異文化への理解や尊重がなければ、学習者の立場にたって学習の手助けをすることはできないですし、ともすれば日本的な価値観の押しつけになってしまいます。

言葉も十分にわからず文化も異なる日本で暮らす学習者の立場・気持ちを理解するには、自分自身が外国語を学んでみたり、外国で暮らしたりという「異文化接触」をどんどん経験していくこともよいでしょう。

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