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日本語教師体験談その2~海外で日本語教師1~

営業事務から日本語教師へ転身!Mさんのプロフィール

建設会社の営業事務として4年間勤務。その間に仕事をしながら日本語教師の勉強に励み、修了後タイの大学の学生に日本語を指導。現在は在タイ日系企業で通訳業務に携わっているが、日本語教師の仕事は将来的にも続けていく予定。420時間以上の専門教育修了。(広島県出身・30歳代・タイ在住)

はじめに、Mさんが日本語教師を目指そうと思った動機または目的は何でしたか?

友達が日本語教師として働き始めた話を聞いて興味を持ったのが最初のきっかけでした。

日本語教師になるために、どのように勉強しましたか?

通学制の日本語教師養成講座に通いました。友人が地元の「広島YMCA」の日本語教師養成講座に通っていて、スクールへの評価が良かったのと値段が比較的安かったというのがスクール選びの決め手でした。

実際に学んでみて、そのスクールのどんな点が良かったですか?

授業内容、講師の質、カリキュラムも満足できる内容で、教育実習時の講師の先生からのフォローも手厚く非常に役立ちました。スクールに併設されている日本語学校で学んでいる外国人学生の生の声を聞けたりボランティアとしてお手伝いできたことも、実戦力をつける意味でとても良かったです。

では実際、日本語教師の学習のどんな点が大変でしたか?またどんなことが面白かったですか?

仕事をしながらの学習だったので、講座ごとのレポートや課題提出が大変でしたね。また、自分の母語である日本語を人に教えるのがこんなに難しいことを実感しました。面白いなと思ったのは、同じ目的をもった多種多様な人たちに出会えたことや、今まで自分が普通に話していた日本語がこんなに奥深く興味深い言語だと知ることができた、という点ですね。

学習修了後、いつごろどのようにして日本語教師の仕事を始めたのですか?

講座修了後まもなく、友人から教えてもらった日本語教師派遣プログラムに興味を持ったので応募しました。そこを通じて、講座修了の約1年後にタイへの話が決まりました。タイ東北部の国立大学・英語科の学生(1~4年生)の第2言語として教えはじめ、徐々に他の学科の学生にも教えるようになりました。ここでは合計2年間教えました。

実際に日本語教師として働いて、「やっててよかった!」と感じるのはどんな時ですか?

やはり学生が少しずつ日本語で会話ができるようになったときは嬉しいですね。また、今まで日本・日本語に興味が無かった人でも上手く教えれば日本・日本語に興味を持ってくれるようになった時も。自分の教え方が悪いと上手く話せるようにならないし、授業も集中して聞いてくれない。逆に上手に教えられると、飲み込みも早いし実践で使ってくれるようになるんです。教え方が鏡となって結果で現われるので、悪い時も良い時もすぐ分かることがおもしろいですね。教案、教材作りも大変ですがやりがいがありました。

でも何と言っても、任語教師としての一番のやりがいは、目の前で学生が成長していく姿が見られること。学生から「先生に教えてもらって良かった」「先生にまた教えて欲しい」と言われたときは、日本語教師をやって良かった!と一番強く思う瞬間です。

反対に、日本語教師をやっていて「大変…」と感じるのはどんな時ですか?

やはり、授業の準備が一番大変。教材も、今ある教材だけでは足りないので自分で作ったり、インターネットや雑誌等から持ってきたりしました。また、生徒のレベルに合わせて授業内容も変更するので、その度に教案や教材を変更しなければいけないのも大変でした。そして、1時間半という授業時間中、ずっと集中させるような授業構成・教案づくりにも非常に労力がかかりました。

最後に将来についてうかがいます。今後も日本語教師をするとしたら、海外か日本国内かどちらで仕事がしたいですか?

日本語を外国人に教えるということには変わりないので、需要があればどちらでもいいと思っています。海外から始めたので、次はできれば日本で教えてみたいですね。