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どこがどうちがう?日本語関連の試験

■「日本語教育能力検定試験」「日本語能力試験」「日本語検定」どうちがう?

「日本語」という名のつく試験には、次 1) ~ 3) の試験があります。名前がよく似たこの3つ、耳にしたことがある方もいると思いますが、実は対象者も目的も全くことなるものです。では、いったいどこがどうちがうのでしょうか?

1) 日本語教育能力検定試験

 日本語教育能力検定試験の合格こそが、日本語教師の資格を目指す人に求められる公的資格の一つです。(財)日本国際教育支援協会が実施。

 対象者:外国語としての日本語を教える日本語教師の資格を目指す人

 目的:日本語教師として必要な基礎的な知識・能力を検定すること

 レベル設定:レベル設定はなく、合格か不合格かのどちらか

 日本語教育能力検定試験に関する参考書籍はこちら

2) 日本語能力試験(JLPT=Japanese-Language Proficiency Test)

 日本語を外国語として学ぶ学習者の日本語能力を測るための試験。(独)国際交流基金と(財)日本国際教育支援協会が主催。

 対象者:日本語を外国語として学習している人

 目的:日本語を母語としない人の日本語能力を測定・認定すること。

 レベル設定:N1~N5までの5段階(N1が最上級)

 日本語能力試験に関する参考書籍はこちら

3) 日本語検定

 日本語を母語とする人を中心に、日本語をつかうすべての人のための検定試験です(日本語を外国語として学ぶ人も受験が可能)。日本語検定委員会が主催。

 対象者:日本語を使う人

 目的: 日本語の総合的能力を測り、ビジネスでの活用や学力向上を目指す

 レベル設定:1級~7級(1級が最上級)

 日本語検定に関する参考書籍はこちら

いかがでしょうか。
おわかりのとおり、日本語教師の資格を目指す皆さんにとって最も重要なのは、日本語教師になるために受けるべき 1) 日本語教育能力検定試験です。

2) の日本語能力試験はご自身が受ける必要はありませんが(というより、日本語が母語の人は受けられない)、この試験を受けたいという日本語学習者への試験指導のために、どんな内容の試験なのかを知ることは求められます。

3) の日本語検定は、ご自身の日本語総合力を知るには役立つかもしれませんが、日本語教師としての資格とはほとんど関係ないため、興味があれば受けてみる、という位置付けでよいと思います。